
フレデリック・バンティング 命を救う奇跡のホルモンを見つけた若き医師
今から約100年前の1922年1月11日、糖尿病に苦しむ14歳の少年のやせ細った体に、世界で初めてのインスリン注射が施されます。以来、糖尿病患者、特に死亡率の高かった若年層の患者の命のホルモンとなっているインスリン。このホルモンを発見したのが、カナダ人医師のフレデリック・バンティングです。彼は1923年に、共同研究者のジョン・ジェームズ・リチャード・マクラウド(英国)とともに最年少でノーベル生理学・医学賞を受賞し、当時の医学会に大きな寄与を果たしました。そんなオンタリオ州の片田舎で生まれた偉大な一青年の生涯を一緒に見ていきましょう。