養命酒（ようめいしゅ）は、養命酒製造株式会社が製造販売する薬用酒である。第2類医薬品「薬用養命酒（やくようようめいしゅ）」として、薬局やドラッグストア等で販売されている。またアルコール分14vol%を含有するため飲酒後の車両等の運転は飲酒運転に当たるので厳禁である。

「薬用養命酒」というと、誰でも一度は聞いたことがあるかもしれません。「養命酒」は400年の歴史のある日本の薬用酒です。体にいろいろな効能があるお酒で、とくに「体が疲れやすい」というときに効果を感じる方が多いようです。ほかにも食欲がないとき、手足の冷え、体調が気になるときなどおすすめの薬用酒です。養命酒には２種類の大きさがあり、 1000mlと700mlから選んでもらえます。

養命酒の健康効果について

血流の不調は万病のもと

養命酒は「なんとなく胃腸の調子が悪いな？」と感じるときにおすすめしたい薬用酒です。養命酒は胃腸や肝機能などの健康効果を期待できる薬用酒でもあります。養命酒に含まれる生薬のチョウジ（クローブ）やケイヒには胃腸の調子を整える働きがあります。また、胃もたれや消化不良はウショウと呼ばれるハーブ、胃粘膜を保護してくれるのはボウフウという生薬なども含まれています。養命酒には滋養強壮の効能があることが知られていますが、更年期血圧に効果のあるインヨウカクやマムシの皮を乾燥させたハンピ、ニクジュヨウという生薬がやさしく体に効果を表します。養命酒は血流改善の効果が期待できる薬用酒です。血のめぐりがよくなることで、高血圧や冷え性の改善に効果が期待できます。養命酒に含まれる、ほかの生薬ではベニバナの薬効が血栓を予防してくれます。よくお酒を飲まれる方には、養命酒の肝機能への効果が嬉しいのではないでしょうか？ウコン（ターメリック）が配合されている養命酒は肝機能強化としての働きもあります。そのため、二日酔いや悪酔いを防ぎ、お酒をよく飲まれる方にはとてもおすすめの薬用酒だといえます。

養命酒の女性への効能

自立神経を整えましょう

養命酒には女性に嬉しい効能がたくさんあります。養命酒を飲むことで女性特有のあらゆる更年期症状を改善してくれます。たとえば、更年期の高血圧症への血圧を下げる働きは、養命酒に含まれる成分、インヨウカクによりホルモンバランスや自律神経の乱れから起きる、女性の更年期の高血圧を下げてくれます。冷え性を改善するのは、養命酒に含まれるシャクヤク（芍薬）ですが、生薬のシャクヤクが血流を改善することで冷え性に効果が現れます。ほかにも、ハンピやコウカ、ケイヒといった生薬が使われ女性の悩みを改善してくれます。養命酒は女性のむくみにも効能があります。血流がよくなることで妊娠しやすい体になり、不妊への効果が期待できます。生理不順はストレスやホルモンバランスの乱れが原因で起きることは多いです。養命酒に含まれるニンジン（高麗人参）やヤクモソウにはホルモンバランスを整え、生理不順を改善する働きがあります。養命酒には強い抗酸化作用のある、ボウフウという生薬も含まれています。女性には嬉しい美肌効果も期待でき、肌荒れなどの症状を改善します。

養命酒の以外な体への効果とは？

夏バテは食欲不振を引き起こす

夏場になると、よく「食欲が落ちて」と言われる方が多くなるみたいです。そんなときこそ薬用養命酒がおすすめです。養命酒にはケイヒとチョウジという生薬が配合されていて、食欲増進の健康効果が期待できます。胃腸の調子を整える働きがありますので、夏バテで食欲が落ちたときにとくにおすすめです。また養命酒には免疫力を向上する健康効果が期待できます。養命酒に含まれるニンジンには強い抗酸化作用があり、風邪を防ぐ健康効果が期待できます。免疫力がアップすると風邪の原因のウイルスが撃退できます。養命酒に含まれるボウフウという生薬には解熱作用や抗ウイルス作用が期待でき、体力が低下している方にはとくにおすすめです。

免疫力を高めましょう

養命酒は貧血で体力のない方や、虚弱体質の方にはとくにおすすめの薬用酒だといえます。貧血に効果のあるジオウ（地黄）は血のめぐりをよくし、血行障害にも効果があるといわれています。そして養命酒の以外な効果には、痛み止めに働く生薬も含まれています。ウコンには解毒作用と痛み止めへの効果が期待でき、また養命酒に含まれるインヨウカクには痛み止めやしびれを取り除く働きもあるといわれています。

養命酒の服用を避ける人

服用後の運転は厳禁です！

薬用養命酒には副作用は少ないといわれていますが、養命酒の服用を避けなければならないときもあります。まず、手術後や出産直後の人、不正出血がある人は血のめぐりがよくなりすぎる恐れがあります。養命酒はアルコールが含まれているので乗り物の運転前には飲むことはできません。機械類の運転をする人も同じく飲むことはできません。妊婦さんや授乳中の人についてもアルコール含有のため、飲むことは控えた方がよいとされています。養命酒の服用を避けなければならい人に、アレルギー体質の方がいらっしゃいます。養命酒の成分には過剰な反応を起こす恐れがあり、家族がアレルギーの場合も要注意となりますので気を付けましょう。

養命酒の副作用

副作用が出たら直ぐ服用は中止しよう

養命酒について副作用はほとんど少ないと言えますが、まれに発疹や発赤など出ることがあります。皮膚のかゆみとしての副作用がアルコールに敏感な人や生薬のアレルギーとして現れることもあります。養命酒を飲用して胃の不快感として副作用が現れる場合もありますので、不快感や異常が出た場合には、医師や薬剤師に相談することがおすすめです。

おわりに

養命酒の身体への効果は、飲み始めて２カ月ほどで効果がみられます。薬用養命酒は14種類の自然の生薬が配合されて、生薬成分が体をめぐることで体を温め、血行や代謝を改善します。
薬用養命酒に含まれている生薬は胃腸によい生薬が多いです。胃腸の調子を整えるためには、食事の前に飲用することで胃腸の調子を改善させます。血行や代謝を改善し、免疫力や自然治癒力を高め、継続して飲用することで体質を向上させます。気になった方はぜひ一度養命酒を試してみてはいかがでしょうか？