DuckDuckgo 【Googleを脅かす新世代の検索エンジンとは?】

DuckDuckgo 【Googleを脅かす新世代の検索エンジンとは?】サブカルチャー

DuckDuckGo(ダックダックゴー)は、インターネット検索エンジンである。利用者のプライバシーの保護と利用履歴等を記録保存しないことを運営方針としている。VivaldiやTor Browserの標準検索エンジンにも採用されている。設立者はガブリエル・ワインバーグ。本社はアメリカ合衆国ペンシルベニア州パオリにある。

今の時代でインターネットの検索といえば、Googleが有名です。検索することを「ググる」というほど、Googleは私たちの生活になくてはならないものになっています。そんなGoogleを脅かすともいわれている新世代の検索エンジン「DuckDuckgo」をご存知でしょうか?DuckDuckgoは「あなたを追跡しない検索エンジン」として立ち上げられ、サービス開始後からじわじわと利用者の数を増やし続けています。GoogleやYahooなどの既存の検索エンジンが、「データ収集・保存」によりユーザーの利便性を高めようとしている中、「データの収集・保存をおこなわない」DuckDuckgoとは、いったいどんな検索エンジンなのでしょうか?今回は、新世代の検索エンジン「DuckDuckgo」について解説していこうと思います。

既存の検索エンジンの弊害について

フィルターバブルのイメージ図

GoogleやYahoo!などの既存の検索エンジンは利便性を追求し、ユーザーの検索結果や閲覧履歴などの情報を収集・保存しています。これらの情報の中には、他人には知られたくないプライベートな情報も多く含まれています。利便性を追求するためとはいえ、個人情報が蓄積されることに、不安を感じている人は少なくありません。

また、個人の関心の高い検索結果ばかりが出てくると、ユーザーの視野が狭くなり、個人の思想に偏りが生じる可能性もあります。この現象は「フィルターバブル」と呼ばれており、既存の検索エンジンを利用することの弊害とされています。

DuckDuckgoは追跡しない検索エンジン

近年の個人情報の流出は問題となっている

DuckDuckgoがGoogleやYahoo!などの既存の検索エンジンと異なる点は、「個人を追跡しない」という点です。ユーザーのプライバシーを守ることを最優先に考えているため、ユーザーに対してデータ収集や保存を一切おこなわないのが特徴です。

DuckDuckgoは、2010年に起業家のガブリエル・ワインバーグによって立ち上げられ、徐々にユーザー数を伸ばしていきました。

2013年、アメリカ合衆国連邦政府の米国家安全保障局が、GoogleやYahoo!の協力を得て、個人情報を取得していた事をCIA元職員エドワード・スノーデンが暴露し話題に。この問題以降、アメリカでは「プライベートな検索エンジン」の需要が高まり、DuckDuckgoの利用者が急増しました。

機能や特徴は?

うざったい広告も一気に減りますw

DuckDuckgoの検索エンジンは、広告が少なく、シンプルな見た目が特徴です。個人情報は収集していないため、ターゲット広告もありません。

検索結果は「結果をさらに表示」を押すと、無限にスクロールできる仕組みになっています。サムネイルなどの画像も表示されず、非常にシンプルです。プライバシーの保護を徹底しており、検索履歴が出てこないのも特徴の一つ。前回アクセスした日付なども表示されません。

他にも、検索窓で通貨換算ができたり、QRコードを作成できたりと、いったさまざまな検索メニューがあります。「!Bang」という機能を使えば、サイト内検索が可能に。検索窓に「!g」と入れるとGoogleでの検索が可能に。「!y」でYahoo!での検索ができます。

また、DuckDuckgoでは、SNSのユーザーをIDから検索することも可能です。

検索結果の品質が洗練されている

自身のプライバシーはちゃんと守りましょう!

duckduckgoのモットーは「良質な検索とプライバシーの保護の両立の実現」です。

duckduckgoでは、広告ページのフィルタリングをおこなっており、Googleの上位に入るためだけの低クオリティなコンテンツを排除しています。

Googleとは違った評価方法で検索順位を決定しているため、いつもと違った検索結果に巡り合うことができます。

台頭する新世代の検索エンジンと今後の展開は?

Google一強の終わりも近い⁉

プライバシー保護が求められる今の社会において、DuckDuckgoのような「プライバシー重視の検索エンジン」の需要は高まっています。

ですが検索エンジンの市場では、相変わらずGoogle一強の体制が続いています。そんな中、世界各国でGoogleの独占状態を改善しようという動きが起こり始めています。

2018年、ヨーロッパではGoogleが反トラスト法(独占禁止法)に違反しているという判決を受けました。そこで規制されたのはGoogleが作る、Androidの仕様についてです。Androidはデフォルトの検索エンジンがGoogleになっており、他の検索エンジンが入り込めない仕様になっていました。
判決後、Androidの検索エンジン選択画面には、競合他社の検索エンジンも提示することが必須になりました。

また、アメリカではGoogleがスマートフォンのメーカーと結んでいる「Google検索をスマートフォンの初期設定にする契約」が問題となっています。この契約を含む複数の事象に関し、アメリカ司法省はGoogleを独占禁止法違反の疑いで提訴。Googleは訴えを全面否定しており、裁判の行方は長期化すると見込まれています。

各国でのGoogleに対する規制は、DuckDuckgoの追い風になっており、今後のさらなる発展が期待されます。

まとめ

より良いインターネットの環境になれば良いですね

個人に適した情報を提供することにはさまざまな弊害が発生するため、DuckDuckgoでできるプライベートな検索の需要は年々高まってきています。また、上述したGoogleの独占禁止法を巡る裁判の結果しだいで、インターネット業界に大きな変化が見られると思われます。データを追跡しないDuckDuckgoの検索結果は誰にとっても平等です。Googleのフィルターバブルに取り込まれていると感じる人は、ぜひ一度DuckDuckgoで外の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

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